僕は本来、いわゆる「おもしろ」カテゴリーの記事を書いていた
実際に面白いかとかそういうのは置いといて、とりあえずカテゴリーを分別するのであれば「おもしろ」のはずだ。ああ、わかった。わかったって。僕が面白くないのはわかった。それじゃあ僕としては「面白いと言われたい」と思って書いていた。これでいい?
しかしじわじわと読者が増えると、多くの人が読む。そしてもっと多くの人に読まれたくなる
しかしそうなってくると、「おもしろ」分野は不利なのだ。何故なら面白い奴等は、死ぬほどいるから
もちろん「ちょっと面白い人」になって「ちょっとの人に読まれる」ならそうでもないが、「面白い人」として「多くの人に注目される」のはもう類まれない才能が必要だ
それが自分には無い事に僕は気付いた。自分の限界を見た。しかし文章を書くことは好きだし、読まれたい。それならばどうすれば良いのか考えた
僕はそこに「情報」を盛り込む事にした
あくまで文体は軽く、出来る事なら面白く、でもそこに+して「役に立つ情報」がある
この形であれば、大きな「面白さ」は必要ない。戦う事が出来るんだ、とそう思った
欲しい情報を集めるという記事に、面白カテゴリー程の才能は必要ない
もちろんリサーチ能力とか、そこに気付く能力みたいなものはあると思うけれど、ようは
「読んでくれる人のためになる情報が入っているか」
という部分さえしっかりしていれば良いのだ
より多くの人に読んで貰うために、より多くの「役立つ情報を」
自分で勝手に見つけた、ある種ブログの「必勝法」だ
その方向転換は成功した。自分でも戦えるフィールドへ出る事で、このブログのPVはグングンと伸びた
でも、段々と、「面白さ」と「情報」のバランスが崩れて来た
「面白さ」は「情報」の妨げになる事が実際問題多いのだ
余分な事は削った方が良い。無駄な小話何て邪魔なだけだし、初めの挨拶何て邪魔の極みだ。間にギャグを挟んでもそんなものは求められていない
「面白さ」のクオリティがバカ高ければまた別なのだが、それも難しい。より「勝つ」ために、「情報」により重きを置くようになった
それでもいわゆる「PV」は伸び続けた。書くこと自体は好きなのだ。思考錯誤して、自分で情報を集めて、より見られるように工夫する。そういったプロセスも楽しかった
役に立つ記事は収益だって産む
お金事態にそれほど大きな執着は無いが、それでもお金が増えるのは嬉しいし、何だかゲームみたいで面白い
でも、ふと僕は何でブログを書いていたんだっけと思う事がある
そう。元はと言えば「面白い」と言われたくて、書いているんだった
PVを集めるのも、収益を集めるのも「情報」の記事で、「面白さ」を排除していったものが多い
でも、それで良いんだろうか?
それはそれと切り離せれば良いのかもしれない。でもやっぱり、それは違うと思った
最近のヒトデ祭りのその辺のバランスは正直怪しい
より「多くの人」にウケるように、役立つように、そんな風に考えれば考えるほど、自分の個性が消えていく。検索エンジンを見て、その先に居る膨大な人に向けて書こうとしたら、そうなっていってしまった
それはある意味の「正解」ではある
そう、「PV」と「収益」が目的であれば、それがきっと「正解」なのだ
でも、自分はそれで良いんだろうか
それは、自分にとっての「正解」だろうか
ブログを始めたばかりの時、いつも思っていた。ネタ記事ばっか書きながら
「全然ウケない! でもそれは読まれて無いからで、読まれさえすればちゃんと受けるはずだ!」
なんて風に
「読んでくれる人がいる人」って滅茶苦茶羨ましい!!
って、そう思っていた
でも、今、自分はその羨ましい自分になっている
結果的に、多くの人が読んでくれているのだ
読みに来た人は「面白」分野を期待して来たのでは無いかもしれない。そんな事は関係ない。とにかく、読んで貰えて、その人の中で評価されるのだ
「みんなに」ではなくて、「その人達に」向けての記事を書こう
もちろん「みんなへの記事」は今まで通りも書くつもりだ。これはこれで楽しいし、コツだって掴んでいる。あくまで自分の「楽しい」の範囲内で、収益を最大化する努力だってする
でも「面白さ」の記事だって、僕は書きたい。1円にならなくても、書きたい
この部分の才能が自分にあるとは思えない。少なくとも、僕が読んでいて面白い!と思う人達と自分との差は雲泥だ
褒めてくれる人もいるが、少なくともそれだけで戦えるほどでは無いというのが自己評価だ
でも、書いていけば。書き続けていけばまだまだ変わるかもしれない。だから書き続けようと思う
僕を僕だと認識しながら、ブログを読んでくれる人達に向けて
自分の文章で元気が出ると言ってくれたあの人に向けて
自分の文章を笑わせてくれるから好きだと言ってくれたあの人に向けて
元々僕の「文章楽しい!」の原点である日記や小説も、マイミクだったり友達相手に書いていたものだ。そいつらが笑うから、僕はそれが楽しくて、書いていたのだ
「何でブログ書いてるんですか?」
と聞かれたときに
「お前らが笑うから書いてるぜ!」
と言えるように頑張りたい
これは収益とかPVとかとは全く別の話で、ましてや今話題の仕事を辞めるとかそういう事にも何にも関係ない
それでも頑張りたいと思えたから、この事を頑張る
そんな感じ!
おわりっ